吃音の治し方としては、ボイストレーニングを行う方法もあります。
人それぞれ、原因や症状に違いがあるので、100%必ず、治るという事はありません。
それでも、人によっては改善する可能性はあるので、どもりの症状で悩んでいる人は、試してみる価値はあると思います。
そこで、こちらでは、吃音改善のためのボイストレーニングについて解説していますので、この症状で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
ボイストレーニングで効果があるのか?
そもそも、ボイトレで改善できるのかどうか?
これは、その人の性格や吃音のタイプによっても違いがあるので一概に全ての人が効果があるわけではありません。
そこで、吃音の種類と併せてボイトレの効果について解説したいと思います。
連続性吃音の人は?
連続性吃音の人は、「こんにちは」を「こ、こ、こんにちは」と言った感じでどもるタイプの人を言います。この手の吃音は、出だしでどもるので訓練次第では改善する可能性は高と言えるでしょう。
連続性吃音は、早口の人に多いので、ゆっくりと喋る訓練や朗読をするボイトレを行うと効果的に改善されます。
伸発性性吃音の人は?
伸発性性吃音とは、「こんにちは」を「こーーんにちは」と言葉が伸びるような発音する吃音です。
この手のタイプの吃音は、リズムよく喋るトレーニングを行い確実に発音することを目指す必要があります。
難発性吃音の人は?
難発性吃音とは、「・・・・・こんにちは」と言った感じで初めの一音がなかなか出ない吃音です。
この手の吃音は、本人が意識すればするほど、最初の言葉が出なくなりますので、ボイトレというよりも緊張や不安を取り除くことが大切です。
ボイトレを行ったとしても、その場の雰囲気が悪いと難発性吃音がでる可能性は高いと言えます。
活舌が悪い人は?
吃音とは少し違いますが、活舌が悪く、少し発音しずらい人ような人は、ボイストレーニングの効果を発揮します。
以下で紹介している方法を取り入れることで活舌も良くなりハッキリと発音できるようになるので試してみてください。
ボイストレーニングのやり方!
ボイストレーニングにも色々とやり方があります。
腹式呼吸を意識する!
吃音改善には、腹式呼吸は効果的と言われています。普段の呼吸が胸式呼吸になっている人ほど効果があるので試したい方法です。
やり方ですが、ゆっくり鼻から息を吸い、お腹に空気が溜まるのを意識して発声練習を行います。自己流では難しいかもしれませんが、まずは胸式呼吸から腹式呼吸に変えるようにするといいでしょう。
また、腹式呼吸に変えることで自律神経の乱れが改善され落ち着きを取り戻す効果も期待できます。
発声練習について!
発声練習では、「アエイウエオアオ」「カケキクケコカコ」「サセシスセソサソ」「タテチツテトタト」 「ナネニヌネノナノ」「ハヘヒフヘホハホ」、このような感じで声をだして発音練習を行います。
ポイントは、大きな声で行うこと。それと一音一音区切り、リズミカルにはっきり発音していくことです。
早口を直す
吃音はある方は、早口で喋る傾向にあるので、ゆっくりと喋るようにするといいです。コツとしては、ゆっくり喋ることを意識すること。
また、一呼吸おいてから喋ることを習慣にするのもいいと思います。特に連続性吃音の人は、早口になりやすいのでゆっくり喋るようにしましょう。
朗読練習について!
好きな本などを用意して、朗読をするのも良い方法です。吃音や活舌の悪い方の場合、喋り難い言葉はあるので、それら箇所を見つけて繰り返し声を出して朗読してみてください。
ポイントとしては、感情を込めて朗読することです。
メトロノームを使う方法!
カチカチと一定のリズムで音がするメトロノームで発声練習をするやり方もあります。上記で紹介した「アエイウエオアオ」「カケキクケコカコ」をリズムに合わせて行うと効果的です。
メトロノームがない人は、スマホのアプリがあるので人気がある物を使いましょう。ちなみに最初は90ぐらいのゆっくりなテンポから始めて徐々に早くするのがいいと思います。
ボイストレーニングで注意することは?
吃音改善のためのボイストレーニングですが、闇雲に練習しても意味がありません。やるからには効率よく行いたいところです。いくつか注意することがあるので、それらを説明いたします。
実際に声を出すこと!
ボイストレーニングでは、実際に声を出す事と大きな声で発声する事が大切です。なので、カラオケボックスのようなところで練習をするか?誰もいないような場所を見つけて車の中で練習するのもいいでしょう。
自宅で防音が難しいようなら自宅カラオケと言って口を塞ぐ機具もあるので試してみるといいと思います。
自分の声を録音すること!
ボイストレーニングで大事なのは自分の声を録音することです。ボイスレコーダーで発声練習や朗読などを録音して聞いてみましょう。
自分の声を聴くと違和感があると思いますが、発音でおかしい部分はすぐにわかるので必ず録音してください。ちなみにボイスレコーダーはスマホのアプリにあるので好きな物を使えば大丈夫です。
上手くいかなくても焦らないこと!
ボイストレーニングを行ったとしてもすぐに吃音は治ることはありません。なので、上手くいかなても焦らないことが大事です。
焦ったところで何も解決することなないので、心に余裕を持つようにしましょう。
ボイストレーニングは根本的に治らない?
活舌をよくしたり、発音を見直しのには、ボイストレーニングは役立ちます。ですが、実践で話をする場合、練習とは違うので吃音がでることがあります。
これは、吃音の原因が別のところにあるためです。不安や緊張という要素を取り除かない限り、根本的にどもりは改善しません。
おそらく親や兄弟の前でどもることなく会話することができるはずです。これは別に緊張や不安要素がないので、吃音がでないということなんですね。
問題は、どのようにして緊張や不安を取り除くことができるかです。
ボイストレーニングをやったけど、どもりが改善されない人は、こちらを参考にしてみてください。
短期間で吃音が気にらなくなるまで改善すると話題の方法です。